私たちが普段利用している住宅、オフィス、商業施設。これらの空間が快適で安全な場所として機能するためには、建物の内部を仕上げる「内装工事」が不可欠です。
内装工事は、コンクリートや鉄骨でつくられた建物の構造体に、壁や天井、床といった、人が直接触れ、目にする部分をつくり上げる仕事です。埼玉県川口市を拠点とする「松本内装」は、この内装工事において、関東一円のさまざまな現場で施工を行っています。
私たちの仕事は、単に決められた作業をこなすだけではありません。図面を読み解き、現場の状況に合わせてミリ単位の調整を行い、後工程まで考慮した精度の高い施工を行う専門職です。
ここでは、松本内装が手がける具体的な業務内容、現場で求められる技術と判断力、そしてこの仕事を通じて得られるキャリアと将来性について、実務的な視点から詳しく解説します。
1. 内装工事の具体的工程:LGSとボード工事

内装工事には多くの工程がありますが、松本内装が主に担当しているのは「LGS工事(軽量鉄骨下地)」と「ボード工事(石膏ボード貼り)」です。これらは建物の内部空間を形成する基礎となる重要な工程です。
① LGS工事(軽量鉄骨下地組)
建物の壁や天井の「骨組み」をつくる作業です。 使用するのは「LGS(Light Gauge Steel)」と呼ばれる軽量の鋼製材料です。木材に比べて不燃性であり、寸法精度が高く、施工スピードが速いことから、現代の建築現場では主流の工法となっています。
- 墨出し(すみだし): 図面をもとに、床や天井のコンクリート面に壁の位置や基準となる線を引く作業です。レーザー墨出し器などの計測機器を使用し、正確な位置を決定します。この線が数ミリでもずれると、部屋の広さや廊下の幅が変わってしまうため、非常に高い精度が求められます。
- ランナーとスタッドの設置: 墨出しの線に合わせて、床と天井にレール状の「ランナー」という部材を固定します。そこに柱となる「スタッド」を立てていきます。スタッドの間隔は通常303mmや455mmなど決まりがあり、建物の用途や壁の高さ、使用するボードの枚数によって適切な部材を選定します。
- 振れ止めと開口補強: 壁の強度を保つために「振れ止め」と呼ばれる補強材を入れたり、ドアや窓の枠が取り付けられる「開口部」周辺を補強したりします。地震などの揺れにも耐えられるよう、強固な下地をつくり上げます。
② ボード工事(石膏ボード貼り)
組み上がったLGSの下地に、「石膏ボード」を貼り付けて壁や天井の面をつくる作業です。 石膏ボードは、石膏を芯材として両面を紙で覆った板状の建材です。加工しやすく、耐火性や遮音性に優れています。
- 寸法の計測と切断: 現場に合わせてボードをカットします。壁の端部や、コンセントボックス、スイッチ、配管などが通る位置を正確に測り、カッターで切り抜きます。隙間なく納めるためには、正確な採寸と加工技術が必要です。
- ビス止め(スクリュー施工): ボードをLGSにビス(ねじ)で固定します。インパクトドライバーを使用し、一定の間隔(ピッチ)でビスを打ち込みます。ビスの頭がボードの表面から飛び出していると、後のクロス貼りに支障が出るため、わずかにめり込ませる深さで均一に打つ技術が求められます。
これらの工程を経て、コンクリートの空間が、私たちがよく知る「部屋」の形へと変わっていきます。
2. 求められるのは「1ミリの精度」と「施工品質」

内装工事において最も重視されるのは「精度」です。なぜなら、私たちがつくる壁や天井は、最終的な仕上がりや建物の性能に直結するからです。
後工程への影響を最小限にする
LGSとボード工事の後には、クロス(壁紙)貼りや塗装といった仕上げ工事が控えています。 もし下地であるボードの継ぎ目に段差があったり、壁が垂直でなかったりすると、クロスをきれいに貼ることができません。光が当たったときに壁の凹凸が目立ってしまったり、クロスが剥がれやすくなったりする原因になります。 「次の工程の職人が作業しやすい状態に仕上げる」ことは、施工品質を高めるための基本であり、プロとしての責任です。
建物の性能を担保する
内装工事は見た目を整えるだけでなく、建物の「機能」を守る役割も担っています。
- 耐火性能: 病院や学校、高層ビルなどでは、火災時の延焼を防ぐために防火区画が厳密に定められています。石膏ボードを指定された枚数(2枚貼りなど)重ねて貼り、隙間を耐火パテで埋めるなど、基準通りの施工を行うことで、利用者の安全を守ります。
- 遮音性能: ホテルの客室や会議室、集合住宅などでは、隣室への音漏れを防ぐ必要があります。壁の中にグラスウール(吸音材)を充填したり、遮音性の高い特殊なボードを使用したりします。隙間が少しでもあると音は漏れてしまうため、密実な施工が求められます。
このように、私たちの仕事は建物の安全性や快適性に直接関わっており、正確な施工が建物の価値を支えています。
3. 現場対応力と判断力の重要性

現場では、設計図通りに作業が進まないことも多々あります。そうした不測の事態に対応し、工事を円滑に進めるための「判断力」も職人の重要なスキルです。
図面と現況の違いを調整する
建物は現場ごとに状況が異なります。コンクリートの躯体にわずかな誤差がある場合や、設備配管が図面と異なる位置を通っている場合があります。 例えば、「ダクトが干渉して図面通りの高さに天井が組めない」といった場合、ただ作業を止めるのではなく、現場監督と協議し、天井の高さを変更するか、ダクトを避ける形で下地を組むかといった解決策を提案します。 現場の状況を冷静に観察し、工期と品質を守るための最適な方法を選択する力が求められます。
多様な現場で培われる応用力
松本内装では、オフィスビル、商業施設、公共施設、マンション、店舗など、多種多様な現場を手がけています。
- 店舗工事: デザイン性が高く、曲線を用いた壁や複雑な形状の天井など、高度な加工技術が必要です。
- オフィス改修: 稼働中のビルでの工事も多く、騒音や搬入出の時間制限など、周囲への配慮と効率的な作業計画が求められます。
- 公共工事: 施工写真の管理や品質証明など、厳格な管理基準に基づいた確実な作業が必要です。
- 異なる条件の現場を数多く経験することで、技術の引き出しが増え、どのような状況でも対応できる応用力が身につきます。
4. チームによる連携と効率化

内装工事は個人プレーではなく、チームワークで進める仕事です。 一つの現場には、松本内装の職人だけでなく、電気、空調、給排水設備、クロス、床工事など、多くの専門業者が入ります。
作業分担と流れの構築
LGSを組み立てる人、ボードを運搬する人、カットする人、貼る人といったように、チーム内で役割を分担して作業を進めます。 お互いの作業スピードを把握し、部材が不足しないように準備したり、切断したボードをタイミングよく手渡したりすることで、作業効率は格段に上がります。無駄な動きを減らし、安全かつスピーディーに施工を進めるためには、チーム内の連携が欠かせません。
他職種との調整
壁や天井の中には、電気配線やエアコンの配管などが通ります。そのため、設備業者の作業が終わってからボードを貼る、あるいは配線を通すための穴をあらかじめ開けておくといった調整が必要です。 「ここにコンセントボックスが来る」「この壁は配管の後で閉じる」といった情報を現場内で共有し、工程がスムーズに流れるように配慮します。こうした現場内でのコミュニケーション能力も、円滑な工事には不可欠な要素です。
5. 未経験から技術者へのキャリアステップ
内装工事の技術は、一朝一夕で身につくものではありませんが、実務を通じて段階的に習得していくことが可能です。松本内装では、未経験者が着実に成長できる環境を整えています。
① 基礎習得期(入社〜1年目)
まずは現場のルール、安全管理、道具や材料の名称・扱い方を覚えることから始まります。資材の搬入や現場の清掃、先輩の手元作業(補助)を行いながら、工事全体の流れを把握します。この時期に、基本的な工具(インパクトドライバーやカッターなど)の安全な使用方法を徹底して身につけます。
② 技術習得期(1年目〜3年目)
ボード貼りなどの定型的な作業から任せていきます。ビスを打つスピードや正確さ、ボードの加工精度を高めていきます。また、図面の記号や寸法を理解し、指示された作業を一人で完結できるようになることを目指します。LGSの組み立てなど、より複雑な工程にも徐々に挑戦します。
③ 応用・自立期(3年目〜)
図面を見て、材料の拾い出し(必要な数量の計算)や、作業手順の段取りを自分で組めるようになります。複雑な形状の加工や、現場ごとの納まり(部材同士の取り合い)の検討など、応用的な技術を習得します。後輩への指導や、小規模な現場の一部を任されることも増えてきます。
④ 現場管理・職長へのステップアップ
技術者として経験を積んだ後は、現場全体の責任者である「職長」としての活躍も期待されます。作業の進捗管理、安全管理、元請業者との打ち合わせ、他業者との調整など、マネジメント業務を担います。職長としての能力は高く評価され、収入面でも反映されます。
6. 内装工事の需要と将来性

建設業界において、内装工事の仕事は今後も安定した需要が見込まれます。 新築工事の需要はもちろんですが、近年増加しているのがリニューアル工事やリノベーション工事です。
- 建物の長寿命化: 既存のビルやマンションを取り壊さず、内装を全面的に改修して使い続けるケースが増えています。
- 用途変更(コンバージョン): オフィスをホテルに改装するなど、時代のニーズに合わせて建物の用途を変える工事が多く行われています。
- オフィスのレイアウト変更: 働き方の変化に伴い、オフィスの間仕切りを変更したり、会議室を増設したりする工事は常に発生します。
内装仕上げは、建物がある限り必ず発生する工事であり、機械化が難しい繊細な作業も多いため、人の手による技術は将来的にも重宝されます。確かな技術を身につけることは、長く安定して働き続けるための大きな強みとなります。
7. 採用メッセージ:技術を身につけ、プロとして働く
内装工事は、地道な作業の積み重ねによって成り立っています。 特別な才能が必要なわけではありませんが、「正確に作業を行う丁寧さ」と「技術を向上させようとする意欲」が求められます。
自分の手がけた仕事が、壁や天井という目に見える形となって残り、その空間が多くの人に利用されることは、この仕事ならではの成果です。また、経験を積めば積むほど、対応できる現場の幅が広がり、自身の成長を実感できる環境でもあります。
松本内装では、経験の有無に関わらず、内装工事のプロフェッショナルを目指す方を歓迎します。 最初は分からなくて当たり前です。道具の使い方から図面の見方まで、現場で一つひとつ指導します。
「手に職をつけたい」 「体を動かす仕事で実力を発揮したい」 「建物をつくる現場に携わりたい」
そうした意欲をお持ちであれば、私たちは全力でサポートします。 埼玉県川口市を拠点に、私たちと共に現場をつくり上げていく新しい仲間をお待ちしています。
仕事内容や働き方について詳しく知りたい方は、まずはお気軽にお問い合わせください。面接では、実際の現場の様子や、具体的な待遇面についても包み隠さずお話しします。
あなたのチャレンジを心よりお待ちしています。

