何もない空間から未来の「当たり前」を創る。内装工事の主役、軽鉄・ボード工事の世界へようこそ! 

はじめまして!この記事を読んでくださっているあなたは、もしかしたら「何か新しいことに挑戦したい」「スケールの大きな仕事がしてみたい」「自分の手で何かを創り上げる仕事に興味がある」そんな想いを抱いているのかもしれません。

私たちは、埼玉県川口市に拠点を置く株式会社松本内装です。普段、皆さんが何気なく利用しているオフィスビル、ショッピングモール、病院、学校…。そうした建物の「内側」、つまり壁や天井を創り上げることが私たちの仕事です。


「内装工事」と聞いても、具体的にどんな仕事かイメージが湧きにくいかもしれません。しかし、私たちの仕事は、建物の機能性や快適性、そして安全性を支える、非常に重要でやりがいに満ちた仕事です。


この記事では、私たちの仕事の核となる「軽鉄(けいてつ)工事」と「石膏(せっこう)ボード工事」について、全くの未経験の方にも分かりやすく、その魅力をお伝えしていきたいと思います。この記事を読み終える頃には、きっと内装工事という仕事の奥深さと面白さに気づき、「自分もやってみたい!」と思っていただけるはずです。


第1章:軽鉄工事(LGS工事)とは? ― 建物の「骨格」を創り出す、精密な仕事

建物が完成してしまえば、私たちの仕事は壁や天井の向こう側へと隠れてしまいます。しかし、その見えない部分にこそ、建物の品質を左右する最も重要な基礎が眠っています。それが軽鉄工事です。


そもそも「軽鉄」って何?

軽鉄とは、「軽量鉄骨下地(Light Gauge Steel)」の略で、「LGS」とも呼ばれます。厚さ1mmにも満たない薄い鉄の板を「コ」の字型や「ロ」の字型に加工した材料のことで、これを組み合わせて壁や天井の骨組みを作っていきます。

かつて、こうした下地は木材(大工工事)で作られるのが一般的でした。しかし現在では、オフィスビルや商業施設、マンションなど、多くの大規模な建築物でこの軽鉄が主流となっています。なぜでしょうか?それには、木材にはない軽鉄ならではの優れたメリットがあるからです。


① 高い耐火性

鉄は燃えにくい素材です。万が一の火災の際にも、建物の倒壊を防ぎ、人々が安全に避難する時間を稼ぐという重要な役割を担っています。

② 優れた防湿性

木材のように湿気で反ったり、曲がったり、シロアリの被害に遭う心配がありません。これにより、建物の品質を長期間安定して保つことができます。

③ 加工のしやすさとスピード

軽鉄は材質が均一で、専門の工具を使えばスピーディーかつ正確に切断・加工ができます。工期が短い現代の建築現場において、これは非常に大きな強みです。

④ 環境への配慮

森林伐採を必要としないため、環境に優しい材料と言えます。また、リサイクルも可能なサステナブルな建材です。

このように、軽鉄は現代の建築に欠かせない、非常に合理的な材料なのです。


軽鉄工事の具体的な仕事の流れ

では、実際に現場でどのように軽鉄の骨組みが作られていくのか、その流れを追ってみましょう。

図面確認と墨出し(すみだし)

何もない、がらんとしたコンクリートの空間。私たちの仕事は、まず設計図を読み解くことから始まります。図面には、壁や天井がどこに、どのような高さで設置されるのか、全ての情報が詰まっています。

この図面を基に、床や天井、壁面に「ここに壁ができますよ」という印(基準線)を付けていく作業を「墨出し」と言います。レーザー測定器などの専門機器を使い、ミリ単位の精度で印を付けていきます。この墨出しが全ての基準となるため、少しのズレも許されない、非常に神経を使う重要な工程です。

ランナーとスタッドの取り付け

墨出しで付けた線に沿って、まずは天井と床に「コ」の字型の「ランナー」と呼ばれるレールのような軽鉄材を固定します。

次に、そのランナーの間に、「スタッド」と呼ばれる柱となる軽鉄材を垂直に立てていきます。このスタッドレスの間隔は、後工程の石膏ボードのサイズに合わせて、通常30cmや45cmといった決められたピッチで正確に配置していきます。

天井下地の施工

天井の場合は、コンクリートの天井(スラブ)から吊りボルトを降ろし、そこに軽鉄材を格子状に組んでいきます。照明器具や空調設備が設置される場所には、その重さに耐えられるよう補強を入れるなど、図面に従って精密に施工します。

振れ止め・補強材の取り付け

壁や天井の骨組みが組み上がったら、それで終わりではありません。地震の揺れなどに耐えられるよう、振れ止めと呼ばれる部材を入れたり、ドアや窓が設置される開口部、手すりが付く壁などを補強したりします。人が触れたり、物が当たったりする部分の強度を確保するための大切な作業です。

この軽鉄工事の醍醐味は、「何もない空間に、最初の立体物を立ち上げる達成感」です。自分が出した墨出しの線に沿って正確に骨組みが組み上がり、部屋の形が少しずつ見えてきた時の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。それはまるで、巨大な立体パズルを自分の手で完成させていくような感覚に近いかもしれません。


第2章:石膏ボード工事とは? ― 建物の「皮膚」を創り、空間を仕上げる仕事

軽鉄工事によって精巧な骨組みが完成したら、次はその骨組みに「面」を作っていく工程に移ります。それが石膏ボード工事です。軽鉄が建物の「骨格」だとしたら、石膏ボードは「皮膚」と言えるでしょう。


「石膏ボード」ってどんなもの?

石膏ボードは、その名の通り「石膏」を主成分とした芯材を、両面から特殊な紙で挟んで板状にした建材です。「プラスターボード」とも呼ばれ、内装工事では最もポピュラーな材料の一つです。なぜこれほどまでに広く使われているのでしょうか?

① 優れた耐火性

石膏には、約21%の「結晶水」という形で水分が含まれています。火に晒されると、この水分が蒸発して熱を吸収し、温度の上昇を遅らせる働きがあります。これにより、火が燃え広がるのを防ぎます。

② 高い遮音性・断熱性

石膏ボードは音を伝えにくく、また熱も伝わりにくい性質を持っています。ボードを二重に貼ったり、中に吸音材を入れたりすることで、さらに高い性能を発揮し、静かで快適な室内環境を実現します。

③ 加工のしやすさ

カッターナイフで簡単に切断できるほど加工がしやすく、現場でのサイズ調整も容易です。これにより、複雑な形状の壁や天井にも柔軟に対応できます。

④ 丈夫で安定した品質: 温度や湿度の変化による伸縮や変形が少なく、ひび割れなどが起きにくい安定した材料です。

⑤ 経済的

高性能でありながら、比較的安価でコストパフォーマンスに優れている点も、広く普及している理由の一つです。

また、石膏ボードには、標準的なもの以外にも、水回りで使うための耐水ボード、衝撃に強い強化ボード、さらに高い遮音性能を持つ遮音ボードなど、用途に応じて様々な種類があり、適材適所で使い分けています。


石膏ボード工事の具体的な仕事の流れ

石膏ボード工事は、軽鉄工事で組まれた下地に、これらのボードを隙間なく、そして平らに貼り付けていく仕事です。

材料の搬入と加工

現場に搬入された石膏ボード(通常「サブロク板」と呼ばれる910mm×1820mmのサイズが基本)を、貼り付ける場所の寸法に合わせて切断・加工します。窓枠やコンセント、スイッチの位置に合わせて正確に穴を開ける作業もここで行います。

ボードの貼り付け

加工したボードを、軽鉄下地に一枚一枚丁寧に貼り付けていきます。専用の電動工具を使い、「ビス」と呼ばれるネジで下地にしっかりと固定していきます。

このビスを打つ間隔も厳密に決められており、間隔が広すぎるとボードが浮いてしまったり、強度が不足したりする原因になります。均等な間隔で、かつ、ビスの頭がボードにめり込みすぎず、かといって出っ張りすぎない絶妙な力加減で打ち込んでいくには、熟練の技術が必要です。

パテ処理(仕上げ工程へのバトンタッチ)

ボードを貼り終えると、ボードとボードの継ぎ目や、ビスを打った跡の凹みができます。このままでは壁紙(クロス)をきれいに貼ることができません。

そのため、「パテ」と呼ばれる粘土状の充填剤を使って、これらの継ぎ目や凹みを平らに埋めていく作業を行います。このパテ処理の丁寧さが、最終的な内装の仕上がりの美しさを大きく左右するのです。

石膏ボード工事の面白さは、「骨組みだったものが、壁や天井という『面』に変わり、空間が完成に近づいていく様子を実感できること」です。自分が貼ったボードによって部屋が仕切られ、空間の役割が明確になっていく。その変化を目の当たりにできるのは、この仕事ならではの大きなやりがいです。


第3章:最高の空間を創るための連携プレー

ここまで読んでいただいてお気づきかもしれませんが、軽鉄工事と石膏ボード工事は、切っても切れない関係にあります。

軽鉄下地がたとえ1mmでもずれていれば、その上に貼る石膏ボードは平らには仕上がりません。わずかな歪みが、壁紙を貼った後に影となって現れたり、家具を置いた時に隙間ができたりと、最終的な品質に大きく影響します。

逆に、どれだけ完璧な軽鉄下地が組めていても、ボードの貼り方が雑であれば、やはり美しい空間は生まれません。

つまり、軽鉄職人とボード職人は、お互いの仕事を深く理解し、尊重し合い、最高のバトンを渡すためのチームワークが不可欠なのです。

株式会社松本内装では、この軽鉄工事からボード工事までを一貫して自社の職人が手掛けることができます。これは、会社としての大きな強みです。工程ごとに別の会社が入るのではなく、気心の知れた仲間たちが「阿吽の呼吸」で連携することで、無駄のないスムーズな施工と、細部にまでこだわった高い品質を実現できるのです。


第4章:未経験からプロフェッショナルへ ― あなたの成長を全力でサポートします


「面白そうだけど、自分にできるだろうか…」

ここまで読んで、そんな不安を感じた方もいるかもしれません。でも、安心してください。今、現場の第一線で活躍している松本内装の先輩たちも、ほとんどが未経験からのスタートでした。

この仕事に向いている人って?

特別な資格や学歴は一切必要ありません。それよりも、以下のような気持ちを持っている方なら、きっとこの仕事で輝けるはずです。


  • ものづくりが好き、DIYが好き
  • チームで協力して何かを成し遂げることが好き
  • 体を動かすことが好き
  • コツコツと地道な作業を積み重ねることが苦にならない
  • 自分の仕事が形として残ることに喜びを感じる


一つでも当てはまるものがあれば、あなたは内装職人としての素質を十分に秘めています。

入社後の流れ ― 一歩ずつ、着実に成長できる環境

1.入社後は、まず先輩職人について現場の雰囲気に慣れることからスタートします。

まずはサポート業務から

最初は、材料を運んだり、現場の清掃をしたり、先輩が使う道具を手渡したりといった簡単なサポート業務からお任せします。この期間に、現場のルールや安全に関する知識、道具の名前や使い方などを自然と覚えていきます。


2.簡単な作業にチャレンジ

慣れてきたら、先輩の指導のもと、ビス打ちやボードの切断など、簡単な作業から実際にチャレンジしてもらいます。最初は上手くできなくて当たり前。失敗を恐れず、どんどん挑戦してください。先輩たちが、できるようになるまで何度でも丁寧に教えてくれます。


3.技術を磨き、プロフェッショナルへ

経験を積むことで、徐々に図面を読み解く力や、現場の状況に応じて判断する力が身についていきます。数年後には、一つの現場を任される「職長」として、チームを率いる存在に成長することも可能です。

もちろん、会社としても「一級技能士」などの国家資格の取得を全力でバックアップします。

松本内装が何よりも大切にしているのは「人を育てる」という想いです。見て覚えろ、という昔ながらのやり方ではなく、一人ひとりの成長スピードに合わせて、理論と実践の両面から丁寧に指導していく文化が根付いています。分からないことは何でも聞ける、失敗しても仲間がフォローしてくれる。そんな温かい環境が、私たちの自慢です。


【求職者のあなたへ】地図に残る仕事を、私たちと一緒に。

私たちの仕事は、決して楽なことばかりではありません。夏は暑く、冬は寒い現場で、重い材料を運ぶこともあります。しかし、それ以上に大きな「誇り」と「やりがい」が得られる仕事です。

株式会社松本内装は、創業以来、安全と品質を第一に、数多くの建物の内装工事を手掛けてきました。私たちが求めるのは、経験豊富な即戦力だけではありません。これから技術を身につけたいという熱意あふれる未経験の方、そして、仲間と協力し、真摯に仕事に取り組める誠実な人柄です。

もしあなたが、

「自分の仕事で、誰かの暮らしを支えたい」

「未来に残るものを、自分の手で創ってみたい」

「信頼できる仲間たちと、一緒に成長していきたい」

そう少しでも感じていただけたなら、ぜひ一度、私たちに会いに来てください。

あなたのその手で、未来の「当たり前」となる空間を一緒に創り上げていきませんか?

あなたからのご応募を、社員一同、心からお待ちしています。